武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

一日中雲のない快晴北風が寒い一日

自宅から南に向かって散歩に出た
外に出た瞬間
もう一枚着てくれば良かったかなと迷ったが
そのまま歩き出すと
身体に日が当たる頃から少しずつ
寒さを感じなくなった。


昨日半日温泉に浸っていたせいか
関節の動きが心なしか軽い。
山茶花が続く舗道で気が付いたが
長かった山茶花の花びら絨緞も
そろそろ終わりを迎える季節になってきていた。


新刊の書店によって
必要な数冊の雑誌を購入、
しばらく新刊の文庫と単行本を眺め歩いた。
読んでみたい書籍がこうも沢山あると
どれに手をつけていいか分厚い迷いに包み込まれ
眩暈がしてくるほど。


帰路、視線を上げると
強い透明感に包まれた冬空に
くっきりと武蔵野の冬枯れの雑木林が
寒風に揺れていた。
枯葉一枚つけていない広葉樹の裸の枝が
逆さにした竹箒のようにくっきりと枝を広げて
ヒューヒューと揺れていた。