武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 初夏の武蔵野、早朝散歩

 何日か前から5時に目覚ましを合わせて、朝飯前の早朝散歩に出ている。天文カレンダーの日の出時刻をチェックしたらなんと4時30分ごろに今の武蔵野は日の出を迎えている。那覇は4時40分、札幌は4時5分。それと、今頃の日盛りは太陽光線が強すぎて、とても爽やかで快適な散歩がのぞめないこと、そこで例年のように早朝散歩に切り替えた次第。

 自宅から南に足を向けると、1kmほど先に航空公園があり、人気の散歩コースが多いので、早朝でも人出が多い。一回の散歩で一体何十人の散歩人と擦れ違うことか、目が合うと会釈をしたり挨拶を交わしたり、けっこう社交的な気分になる散歩となる。
 北のほうに足を向けると、しばらく歩くと住宅街を離れ江戸時代からの武蔵野の畑が広がる。こちらは早出の農家の人と挨拶するくらいで、散歩者はほとんど見かけない。アスファルトの道を離れ、農家の私道のような細道を、野菜などの育ち具合を見ながら歩いてゆくと、素晴らしく爽快、空の高みから降ってくるヒバリのさえずりを聞いたり、雉に出会ったり、自然の息吹を満喫できる。 (武蔵野では、今はジャガイモの花が満開、どんな実がなるのかは知らないが、蕾を開いたばかりの花はなかなか愛らしい)
 時間がたつと日差しがきつくなり、気温も上がってくるので、雑木林の木陰を拾いながら、涼しさが残っているうちに家に逃げ帰ってくる。何時までを早朝というのかわからないが、8時前には家に戻って水分を補給している。6月に入ると早朝散歩といえども、帰宅後のシャワーが欠かせなくなることだろう。
追記=ジャガイモの実や種子についてネットで調べたら、ちゃんと実がなり、種が収穫できることがわかった。種をまいても収穫がわくる実用にはならないらしい。種イモから作る通常の栽培法は、よく考えればクローン栽培ということになる。ジャガイモは奥が深い。