武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 ギリシャ旅行8日間④


 前日中にデルフィから200km移動してオリンピアに宿泊、この日はオリンピック発祥の地、オリンピア遺跡の観光。今度のツアーは、午前中の涼しい内に遺跡を観光し、日が高くなり暑さがきつくなる午後の時間はバスによる移動というパターンの繰り返しなので、スケジュールが分かりやすい。
 オリンピア遺跡も、近くを流れるクラデオス川の氾濫と地震によって壊滅したところ、今もその当時の倒壊した形のまま遺跡が残されており、当時の様子を想像するのはなかなか難しい。基本的には神殿の集まりだが、併設する競技場では4年に一度奉納試合のような競技会が開催されていたのが、オリンピックの起源となっているらしい。 (画像は、現在でもオリンピック開催の年、太陽光を使った採火が行われる神殿跡)
 
この日は、オリンピア遺跡を観光した後、230km移動して、ミケーネ遺跡へ。シュリーマンによって発掘されたこの城塞は、ミケーネ文明の中心としては余りに規模が小さい。王様の別荘程度の規模としか思えなかったがどうなのだろう。神殿を併設していないのでこういう規模にしかならなかったのか。がっちりした城壁と、外敵を防ぎ切れなかった場合の逃げ道があったりして面白かった。 (左の画像は、ミケーネ遺跡の一部、小高い丘の上に築かれた城塞の跡)

 遺跡観光のあとアテネへの移動の途中、イオニア海エーゲ海を結ぶコリントス運河を見たが、高さ80m、幅23m、長さ6kmの壮大な海の切り通しは、見事だった。機能的な近代の工事も、なかなかの見物。 (橋の中程から下を覗き込むと足が竦む。)