武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 南インドツアー印象記(11〜12)


 今日でいよいよインド旅行も終わり、午前中にゴア市内の数カ所を観光した後、ゴア空港から飛行機を乗り継いで帰国する予定。
 この日最初に行ったのは、世界遺産に登録されているオールド・ゴアに建っているフランシスコ・ザビエルの遺体が安置されているボム・ジェズ教会と大司教座教会、いずれもポルトガル植民時代の歴史的建造物、この日は日曜日だったのでゴア市内にすむキリスト教徒のミサの真っ最中だった。その後、聖フランシス教会と考古学博物館を見学した。アラビア海に接する港町のせいか高温多湿で、朝から町中がむせ返るような息苦しさに包まれていた。現地の人達は汗ひとつかかないで平気な顔をしていた。

 オールド・ゴア観光の後、バスで移動して現在のゴア市の中心地にあるバナジ教会を見た。17世紀にゴアでペストが流行した折、富裕層が北の丘の上にこの教会を建て、航海の安全を祈願したのだという。

 この後、少し時間があったので市内の市場を見に行った。鮮魚と肉の売り場はそれほど広くなかったが、野菜と果物の売り場は凄かった。宗教上の理由でベジタリアンが多いことが関係しているのだろうが、市場中に溢れかえった新鮮な果物と野菜の色彩感に圧倒された。こういう所をもう少し見ておくべきだった。これで新旧両方のゴア市内観光を終了。
 午後は、ゴア空港から国内便でムンバイへ、ここで一休みして、ムンバイからクアラルンプールへ、ここで乗り継ぎコタキナバルを経由して成田空港へ、長い長い一日だった。