武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 南インドツアー印象記(10)


 印度滞在も10日目になった。この日は、バーダーミの村からゴアまでの大移動、レストラン一つない田舎道を延々と走るので、トイレを借りるところもない。適当な空き地を見つけて2時間おきに青空トイレ。 (右の画像のようなところで<花摘み>をしていると青空トイレもまんざらではなくなる)
 インドの田舎では、今でも上下水道は整備されておらず、洗濯と身体洗いはそこら辺の小川ですまし、トイレは人のいない空き地ですまし、水は共同の井戸などから甕で汲んできている。広大な地域なので、上下水道が普及しないのは分からないではないが、感染性の疫病の心配はないのだろうか。

 青空トイレをしたところで、不思議の鳥の巣をみつけた。木の枝から水滴のような形でぶら下がっていた。
 ゴア州にはいってしばらくして、物凄いトラックの隊列の渋滞に巻き込まれてしまった。近くにあるセメント工場に資材を運ぶトラックらしかったが、片側1車線の山道を3車線になったり4車線になったりして走る割り込み自由地帯は、手に汗握る混乱ぶりだった。インドでだけは運転したくないと思った。
 6時過ぎて目的のゴア市内のホテルに着いた。無事に着いたことを祝福したくなった。