武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(86)


《敷地内の植生の管理について》

 10月にはいってやっと植物たちの勢いがおさまってきた。5月のゴールデンウイークあたりから9月の終わりごろまでは植物たちの成長の勢いには目を瞠るものがある。比較的敷地面積が広いので、庭のような管理は無理とあきらめてはいたのだけれど、滞在時間のほとんどを費やしても、繁茂する草木の勢いにはかなわない。外部に委託しないで自分で何とかできないかと3年目の試行錯誤が続いている。

 それでも地表を覆いつくしにかかる笹と雑草は出来るだけ刈り払い、住まいの周りと小道だけは気持ちよく歩けるぐらいにはしておきたい。景観上と土壌流出を防ぐ林作りのために、萌芽更新と適度な間隔の落葉樹を残しながら、刈り払い機を使って刈り取ってゆく。電源のある家の周りは電動の刈り払い機、時間帯を気にせずに涼しい早朝に作業ができる。エンジン式の刈り払い機は、広範囲の木の下を陰を縫うようにして時間を気にしないで刈り取ってゆけるけれど、日中は汗びっしょりとなる。

 大きい草や伸びた笹が厄介なのは、刈り取った後も嵩張り放置しておくととても見苦しいこと、敷地内に生育したものは、敷地内で処理するのを原則にしているので、行政の焼却場に運んだりしないで、今までは破砕機で細かく砕いてチップにして小道に蒔いてきていたが、今回は少し方針を改めてみることにした。

 その一つは、大量に発生する落ち葉の処理を兼ねて、葉の多いチップと落ち葉を堆肥化するプラン。山荘では農業はやらないので、できた堆肥は樹木の根元に戻してやり、特に果樹の生育を促進してやるために使ってみたい。また、堆肥置き場はカブトムシたちの良い寝床になるので虫達にも活用してもらいたいと思っている。(右の画像は、工事用のコンパネを使って作った堆肥枠、満杯になったら上に重ねていけるようになっているのが特徴。)

 もう一つは、笹や大きく育った草は干草にして、ストーブの焚きつけとして燃料にして燃やしてみたい。良質の灰が作れそうなので、敷地の土壌を中和するために撒いてみようと思っている。この干草作りの仕掛けに少し頭を悩ませた。農業用のネットを本のポールに架けて宙に浮かせ、ブルーシートの屋根でおおい雨対策とした。(左の画像は、干草作りの乾燥用ネット、重くて地面についてしまうので、玉切りした丸太で下支えしている。)