武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2006-03-11から1日間の記事一覧

 『翼はいつまでも』川上健一著(集英社文庫)

爽やかな涼風が吹きつけてくるような思春期物語。<翼はいつまでも>などという大人が気恥ずかしくなるような題名だったので、気後れしながら読みはじめたが、じきに気にならなくなった。文章に気取った文芸臭がなく描写がストレート、読みすすめるのに何の…