武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2006-08-04から1日間の記事一覧

 『希望格差社会』山口昌弘著(発行筑摩書房)

以前に同じ著者の「パラサイト・シングルの時代」を読み、時代の流れを敏感に読み解く著者の家族社会学者としての手腕に感心したことがある。本書は、家族という切り口から現代社会を論じてきた著者の現代社会論のひとつの総括的仕事という印象を受けた。 1…