武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2007-06-15から1日間の記事一覧

 《世界名詩集大成(全18巻)の<6〜8>ドイツ篇》

二度の世界大戦を最も過酷で悲劇的な形で体験したドイツの詩人たちへの関心は、やはり戦争体験が、言語の美に残した氷河の爪痕のごとき傷跡。時代の地殻変動を言葉の芯の部分で受け止めざるをえない表現形態が詩であるとするなら、ドイツの鋭敏な感受性は、…