武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2008-01-14から1日間の記事一覧

 『オリガ・モリソヴナの反語法』 米原万里著 (集英社文庫)

一言で紹介しにくい小説だけれど、傑作間違いない、小説を読む楽しみを詰め込み過ぎるとかえって失敗作になることが多いが、この米原さんの処女小説はそんなことはない。見事に成功をおさめた力作にして名作。楽しくユーモアに充ち溢れ、しかも深刻で重く、…