武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2008-05-04から1日間の記事一覧

『サンチョ・パンサの行方−私の愛した詩人たちの思い出』 小柳玲子著(発行詩学社)

詩人石原吉郎の晩年の消息が知りたくて本書を手にした。題名の「サンチョ・パンサの行方」は、石原吉郎の第一詩集<サンチョ・パンサの帰郷>にちなんで付けられただけあって、本書の約半分が石原吉郎の思い出をめぐるエッセイ。著者が直接に見聞きした範囲…