武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

入梅2日目午前中は日がでて少し蒸し暑い

toumeioj32005-06-11

[食事][読書] こどものりょうりのえほんシリーズ③ さあお客をよんでみよう!(主婦の友社)1977年12月発行 当時の定価780円 初期の子ども向け傑作料理絵本3冊シリーズ。 
 お客をよんでみようと表題にあるが、レシピが特別によそ行きになるわけではない。終わりのほうに「おぜん立てとマナー」「お客さまをよぶときには」というページがあるだけで、むしろレシピは3冊の中で一番シンプルかもしれない。各ページのレイアウトは他の2冊と変わらず、見開きで一つのまとまりとなっており、説明はていねいで易しい文章とかわいい動物のイラストを使っていてすこぶる分かりやすい。次にレシピと登場する動物達を紹介しよう。
①せいようふうちゃわんむし(タヌキ、トカゲ?)
②さんしょくごはん(モルモット?2匹)
③マカロニグラタン(UFOの本を読むネコ1匹)
④おやこどんぶり(ブルドック)
⑤ウィーンふうかつ(ネコとネズミ2匹)
⑥ハンバーグステーキ(ネコ)
⑦おにぎり(タヌキ、トカゲ、ネコ、なぜかカニ1匹)
⑧ツナサンド(ブルドッグ、ネコ、イヌもう1匹)
⑨フルーツサラダ(種類の違うネコ2匹)
⑩マドレーヌ(タヌキ1匹)
⑪ブラマンジェ(ネコとトカゲ)
⑫チョコレート キス(ネコとトカゲ)
 いかがでしたか。3冊全部で35品目、全部できるようになったら大人顔負けの家庭料理人になりそうです。子どもぐるみで家族が料理に取り組むと、①買い物を通してリアルな消費者教育が出来ます。②もちろん、食物と栄養についての家庭教育ができます。③準備と後片付けを通して、物事をやり遂げるときの手順が学べます。他にも収穫を期待できることがたくさんあると思います。あまりグルメ志向でない健全な料理本として傑出したシリーズだったので3日にわたって紹介した次第です。