武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

  久しぶりに丸木美術館に行ってきた。以前に行った時と違っていたことがあったので、報告しておこう。(写真は、最近ほとんど見なくなった蝉の抜け殻、先月に写したものから)

toumeioj32005-09-18

まず、車で行く人のために、以前にあった駐車場は使えなくなっていて、美術館のすぐ近くの空き地が駐車場になっていた。車で行く人は美術館のすぐ側まで、狭い道でも車で進まれることをお薦めする。
 次に、展示作品だが、以前行った時には、原爆の図の全作品が見られ、強い衝撃を受けたが、今回は半分以上が貸し出し中で、原爆の図全作品から来る圧倒的な表現を体感できなかった。貸し出して、遠隔地の人々にも鑑賞の機会を作るのは美術館としての務めなので、とやかく言ういわれはないが、正直なところ残念だった。次回から、事前に電話して、貸し出し中の作品が多い時には、美術館訪問を控えたほうがいいかもしれない。素晴らしい作品群だけに、原爆の図をまとめて見る機会を是非持ちたい。
 それから、丸木夫妻の考えから、東電とトラブルがあり現在も電気が切られたままの模様。真夏日の昼下がりだったので、空調のない鉄筋の建物は、蒸し暑くてまいった。できれば気候の良い時に行かれることをお薦めしたい。それと、空調のきかない建物の中での作品の保存に問題はないのだろうかと心配になった。太陽電池での発電だけでは、この国の夏はチト厳しくないだろうか。
 アウシュビッツ水俣病などの巨大作品が凄かった。それだけでも一見の価値がある。