武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 朝から快晴、早めに用事を済ませて、9時頃から散歩に出た。(写真は農道脇で見つけたカラスウリの実)

toumeioj32005-10-23

 近くの公園を回り軽くウォーミングアップ、住宅街わきの小さな果樹園をまず訪問、いろんな種類の実のなる樹木をうえていて木の間には花も多いが、この時期、咲いている花は僅か、所有者の伯父さんに挨拶して、先の農道へ進む。
 日和がいいので農家の人が作業に出ているが、畑は、耕されて土がむき出し。収穫を終えた土が日差しをうけて温まっている。次の作物の苗が植わっている畑もある。
 道路を横切り、中富地区の農道へと進む。足元は土。アスファルトと違い、歩いていて足首に跳ね返ってくる感触がやわらかい。先週の雨で湿り気を帯びていて土ぼこりもたたず、しっとりとして快適に歩ける。ipodショスタコーヴィチの7番を聴きながら汗ばんでくる身体に風を受け少しスピードを上げて歩く。
 三富新田と呼ばれる江戸時代に開拓された畑が、綺麗に並んでいる。変転極まりなかったこの300年間、ずっと畑として使われ続けてきた土地は珍しい。今後いつまで、都市近郊の農地として残っていけるか分からないが、大事に残しておきたい気がする。
 北の方にずっと続いている中富地区を途中で横切り、花を栽培している畑を訪問して、自宅へと向きを変える。総延長約5km程度の私的な散歩コースを快適に歩いた。所々、車道を横切るほかはずっと畑の中。小鳥の声のほかは、自然のざわめきだけ、イヤホーンから聞こえる音楽以外何も聞えない。車の音は樹木に遮られ、遠く小さい。
 土の匂いに包まれるので公園とは違うが、気分は十分に癒される。自宅の周りに何とかして気持ちのいい空間を見つけようと歩き回って、なんとか見つけた癒しの空間。東と南、そして北、3方向には私的な散歩コースを見つけてある。西は住宅街が広がり、快適な散歩コースをいまだに作れないでいる。郊外に位置する住宅地の日曜日の楽しみ方と言えるだろう。