武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 爽快な早朝出勤(画像は数日前に近所の農道で移した菊、この時期色とりどりの菊ばかりが目に付く)

toumeioj32005-12-14

 この頃は日の出前に家を出る。あけ始めた薄暗い道に出ると、寒さに全身をぎゅっと包まれる。冬のジャケットの上にウインドブレーカーを着て、はじめはゆっくり次第にスピードを上げて歩き出す。歩き始めは寒く感じるが10分もすると身体が温まり始める。
 住宅街を抜け通信基地の通りに出ると、今日のように朝から晴れた日には、くっきりと大きく富士山が見える。白い雪に覆われた朝日を浴びて輝く富士山は美しい。やがて、遠くの雑木林から顔を出した朝日が、低い角度で街並みを横切り始める。
 朝練の中学生を追い抜き、常連の朝の散歩者とすれ違いながら駅に向かう。15分を過ぎた頃から身体は十分に温まり、朝日を眼に浴びて気分は爽やかに高揚し始める。景色の展開にあわせて、今日の仕事の予定が頭の中をぐるぐる回り始める。昨日は気乗りがしなかった案件を、早めに片付けてしまおうと心に決めたり、予定の仕事をもっと上手くこなすアイディアを検討したり、切れ切れに思考の輪が飛び回る。
 今日は、ジャック・ルーシュのバッハを聞きながら歩いた。30分の散歩なのでCDを1枚全部聴く時間はない。駅に着くとipodをしまい、読みかけの読み物を取り出す。こうして今日も1日が始まった。