武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 沖縄の島々への避寒紀行(1)(画像は石垣島の鍾乳洞の稀に見る立派な鍾乳石)

toumeioj32005-12-27

 例年になく寒波の到来が早いので、この国唯一の亜熱帯地帯に属する沖縄の島へ行ってきた。初日は羽田空港から那覇空港へ、那覇空港から石垣空港へと大移動、自宅を午前8時に発ち石垣島の宿泊先に着いたのが午後8時、途中の接続が上手くいかないと半日の時間をとられる。早朝の所沢は多分気温は2〜4度、石垣島は20度を少し下回る程度、12月から5月の気温にワープ、沖縄地方はあいにくの曇り空、この日は、石垣島鍾乳洞を観光した。
 鍾乳洞の中は、湿度90%の気温23度、なんと一気に夏の気象条件、身体が何が起きたのかとまどっている様子、鍾乳石は、<本土>では見たことがないような素晴らしく立派なもの、少ない時間だったので一部しか見られなかったが地面の下の自然の造形は、膨大な時間の累積を重ね合わせてみていると、思わず唸りたくなる。外に出ると、夜風が12月のものとは思えない。5月の初夏の匂いがする。シベリア生まれの寒気団が次々とやってくる地域と、ヒマラヤの遥か南の方から南シナ海を渡ってくる風の吹く地域との、根本的な違いに身をさらした一日だった。