武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 『よりよく生きるための教訓』松本信愛

 悲嘆ケアについて調べていて、英知大学教授の松本信愛さんのサイトにたどり着いた。その中に、ほぼその通りだと思われる教訓集が掲載されていたので、そっくり引用する。長い人生を経てくると、突然の別離や不条理としか言いようがない不幸に見舞われることがあり、ショックのあまり立ち直るのに苦労することがある。宗教じみたことが嫌いなら、もって生まれた性格と無理やり掻き立てる気力で、何とか持ちこたえるしかないのだが、そんな時が何時しか経過した後のんびりした休日などに、眼をとめても悪くないと思った。どれ一つ思い当たることがない人は、多分これまでよほど幸せだったのだろう。何項目、同意できるか数えてみるのも面白いかもしれない。 (画像は、暮れに石垣島で見かけた生垣の花、本文とは無関係)

よりよく生きるための教訓

1.起こってしまった事実には「なぜ?」と問わない
   →「なぜ?」と問うても答えが分からない場合が多い
   →たとえ分かっても「事実」は消えない

2.起こってしまった事実に対しては「今、どうするのがベストか?」を問う

3.「大変なこと」と思っていることも実は「小さなこと」が多い
   →1年後(10年後、20年後、50年後)の自分への影響を考えてみる

4.よい聞き手になる
   →相手が話し終えてから口を開く

5.人に花を持たせる
   →人から認めてもらおうと考えない

6.人生に失敗は付きものと考えておく
   →すべてを完璧にやろうと考えない

7.「問題」から「教訓」を引き出すよう努力する

8.人を批判しない

9.相手の気持ちを考える

10.時々優先順位を見直す

11.正義より愛を優先する

12.余計なお節介をやかない

13.人生のいい面だけを見つめる

<特に多忙な人のため>

14.スケジュールの中に、まず「自分の時間」をとる

15.明日できること(明日でもよいこと)を今日しない

16.計画には多少の変更は付きものと考えておく

<結 論>

17.過去と他人は変えることができないが、未来と自分は変えることができる