武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 退職者と秋とキャンプ旅行

toumeioj32006-10-20

(画像は、休暇村裏磐梯キャンプ場にセットした小さな我が家、広大なキャンプ場にたった二張だった)
 先週と今週、福島県と栃木県へ、紅葉を楽しむ旅行に行ってきた。宿には泊まらず、宿泊の基本は原則としてキャンプ場でキャンプ、張ったテントをベースキャンプにして、その近くをドライブしたりハイキングしたりして楽しむと言うプラン。これがなかなか良かった。
 ①この国の有名観光地の宿泊料が高すぎること。安いキャンプ場なら、大人1人1000円程度で宿泊できる。所によっては無料というのもある。ロケーションが優れたところなら、きわめて爽やかな寝覚めが期待できる。安くて気持ちいいのだから、一度やったらやめられない。無料キャンプ場案内サイトはこちらhttp://www.hatinosu.net/camp/
ちなみに私の考えでは、どんなキャンプ場であってもトイレ清掃や炊事場清掃など、最低限のコストはかかるので無料と言うのは使用者のモラルとしていかがなものかと思う。せめて、寸志の料金箱などを置いて、チップの様な感覚の使用料を出してもいいと思っている。最近はタダというビジネスが流行っているが、本当にタダと言うものなどないと心得ておきたい。
 ②宿の食事が高価な上に、量も数も多すぎて、高齢者には、重すぎること。歳を取ると余りに豪華な食事はかえって胃腸を疲れさせる食事となり、ちと持て余す。そこで、行動中の昼は外食するが、朝晩はテントの中で軽い自炊ですませる。自宅にいるような具合にはゆかないが、体調維持がしやすい。豪華旅行で体調を崩す高齢者が多いのは重過ぎる食事と疲労のため。
 ③退職者は、ウィークデイに観光ができるうえに、現地にベースキャンプがあると移動も楽で、一日がたっぷり楽しめること。日帰り温泉が増えたので、毎日どこかで入浴が出来るようになった。衛生面の心配もなくなり、丸一日遊べて移動に気を使わなくてもいいとなると、こんないいことなし。
 ④この時期のキャンプ場は、どこでも寂しいほどにすいている。静かなのが苦手でなければ、広いキャンプ場を僅かのテントで独占できる。ちなみに、今回のキャンプで何日かは、我が家のテントだけだった。静かなことこの上なし。しかも、蚊をはじめとする虫達がほとんどいなくなっている。朝晩の冷え込みさえ克服できれば、極上の快適生活が期待できる。暗くなったらシュラフにもぐりこみ、朝日とともに目覚めて行動する。一日のなんと長いこと。
 いかがですか、高気圧が広がってくるのにあわせて、テントを車に積んでのウィークデイキャンプ。山の空気は澄み渡り、広葉樹は鮮やかに紅葉して錦を飾る。しんしんと深まり行く秋を、ひんやりとした地面に寝転んで全身で秋を体感すること、これを退職者の愉悦と呼ばずして何と言おうか。同好の士には是非お薦めしたい。