武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 花をつけ始めたしぶとい道端の雑草

 農道を歩いていると、種蒔きが始まっていたり、種蒔きの準備が終わった畑が沢山目に付く。透明だった黒かったりする農業用マルチシートに覆われた畝が延々と続いている畑もある。武蔵野の畑は、着々と農作業が進行している。

 さて、足元を見ると気の早い雑草が、小さく花をつけている。所々タンポポが咲いているが、地面すれすれに花をつけている。すっくと茎を伸ばしているやつは見かけない。昆虫がきている気配は全くない。だが、何だかけなげに咲いているので、つい目をひきつけられる。

 今年の桜は、咲いてから寒い日が続いたせいで花のもちが良かったが、今日辺りから盛んに散り始めた。子どもの頃やったように、くぼみなどに吹きだまっている散った花びらを手のひら一杯に集めて、空に放り上げてみた。人口の花吹雪。ソメイヨシノの花はそろそろ終り、八重が蕾を膨らませ始めてきた。もうしばらく、桜の季節が続く。