武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 《奥日光の戦場が原ハイキング》

 奥日光の戦場ヶ原のハイキングに行った。梅雨時のこの季節、戦場ヶ原の周辺では、ズミの樹が一斉に花をつけ、湿原ではワタスゲが高原の風に白い穂をなびかせる。僅かの晴れ間を利用して、眩しいような初夏の高原歩きを楽しんできた。

 ズミの花は、七分咲き程度の状態だったので、見たことのなかったズミの赤い蕾を沢山見ることができた。場所によっては、樹全体が真っ白な花を装って見事な満開状態のものもあり、十分に楽しめる状態だった。高原の花の時期は短く、ちょうどいい時期というのが、とても難しい。訪れたそのときの状態を楽しむことにしている。
 ワタスゲの方は、今が丁度見ごろ、湿原一面に白い穂先がたなびいていた。遊歩道のわきに、ミヤマウグイスカグラの目立たないがかわいらしい花が、小さなラッパの花を開いていた。こちらの方は、今がちょうど満開の状態、もう少し気温が高くなるともっと沢山の花の開花が見られるようになる時期がくるだろう。
 この時期のウィークデイは、小中学生の修学旅行の季節、観光バスが何台も駐車場にとまり、高原に子ども達の甲高い声が響いていた。