武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 信州川上村の初秋

 気の置けない仲間と誘い合わせて、仲間の一人が所有する長野県の川上村にある別荘へ、泊まりがけのグループ旅行に行ってきた。温泉有り宴会ありの、楽しいロングドライブだった。早朝、別荘オーナーの案内で周辺を散歩、山の中腹から見た秋晴れの空が、久しぶりに見た良い空だった。カメラを向けて、空を主題に撮りたくなるような空は、年に数回しかお目にかかれない。川上村の空気が雨上がりのせいか澄み切っていて、広い角度で爽快な初秋の空と対面できたこと、今回の大きな収穫だった。

 帰路、川上村林業総合センター「森の交流館」というところで、この地方に伝わる<川上犬>の名で呼ばれる小型日本犬を見た。長野県の天然記念物に指定されており、全国でも350頭ほどしかいない珍しい犬だという。小型だがかつて猟犬として山野を猟師と駆け巡ったことを彷彿とさせる凛々しいなかなかの顔つき。飼育希望者は多いが、なかなか手に入りにくい希少種らしい。 (画像はセンターで飼育されていた川上犬の中で一番元気だった一匹)