武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 信州川上村で見かけた草花

 昨日の川上村紀行の続き、朝、友人の別荘の近くを散歩している時に見かけた草花、昨夜までの雨で山野の緑が一段と鮮やかに朝の光に輝いていた。私は子どもの頃から、朝露や水滴が草花やクモの巣についてきらきらしているのが大好き、今回も、そういう情景にたくさん出会えた。
 とりわけ美しかったのは、ハハコグサの仲間(たぶんヤマハハコグサ)、銀白色のベルベット状の柔毛が密生した表面に、透明なビーズのような水滴が並び斜めの朝日にきらきら輝き、息を止めて見入ってしまったほど。<母子>の名前が気になり、簡単に調べてみたが、なるほどと納得するような由来はみつからなかった。諸説紛々といったところか。

 コスモス街道を見下ろす高台にある園城寺の萩は、1週間ほど時期を過ぎていたが、境内の一角に残っていた白い萩(シロハギ)の輝きが素晴らしかった。普通の赤紫の萩に比べて少し花が大きく、花弁に強い張りがあり、雨上がりの庭でひときわ存在感を誇示。鉢植えを売っていたので、持ち帰って庭などに飾る人が多いのだろう。