武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2009-03-27から1日間の記事一覧

 『詩集・若葉のうた―孫娘・その名は若葉(増補版)』 金子光晴著 (発行勁草書房1974/1/10)

たくさんある金子光晴の詩集の中で、一番好きな詩集がこの「若葉のうた」、光晴自身の老いの寂寥と、産まれたばかりの幼気な孫娘への愛隣が交錯して、束の間の生の輝きが見事に掬いあげられた珠玉のような名品である。世代や個を越えて続いてゆく命の連鎖が…