都市近郊でやっとみつけた蕗の薹
寒くなるという天気予報だったが、風もなく気温はやや低いが、早足で歩くといつの間にか汗ばむちょうど良い散歩日和となった。全国どこでも春先には簡単に見つかるはずというが、私が暮らす武蔵野の一角では、探しても蕗の薹はなかなか見つからなかったが、やっと見つけた。農家の畑の脇なので、写真は撮らせて貰ったが、摘み取るのは憚られた。 (画像は、すでに柔らかい包みを開いて、花が咲き始めた蕗の薹)
先日、スーパーで買ったものを、湯がいて刻んで炒め、味噌・酒・味醂を混ぜて、蕗味噌にした。熱々のご飯にのせて、立ち上る湯気と一緒に口に含むと、ほろ苦さが口いっぱいに広がった。冬眠から覚めた熊が、胃腸の眠りを覚ますために最初にこの種のアクの強いものを口にするという話を思い出した。
指先に 春が真っ先 蕗のとう 岡田美智子