武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 Google日本語入力をインストールしてみた


 今月の12月3日付けで、グーグルジャパンから、新しい日本語入力ソフトのベータ版が無料公開された。ネット上を検索してみたら、なかなか評判も悪くないので、さっそくインストールして使ってみた。今、この記事を入力しているのも、その<Google日本語入力>ソフトである。
 変換速度と選択語彙の精度がなかなか素晴らしいので、しばらく使ってみることにした。これまで私は、ジャストシステムの最新版ATOKにライセンス料を払い込み、常用してきた。それと言うのも、ウィンドゥズについてくるマイクロソフトのIMWの使い勝手が気に入らなかったせいだった。
 他にもまだ日本語入力ソフトはあるが、これまでのところATOKがベストかなと思ってきたが、この<Google日本語入力>の登場で、競争が激しくなり、面白いことになるかもしれないと期待する気持ちがわいてきた。
 ソフトの概要については、以下のURLの記事が分かりやすい。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/20091203_333119.html
 簡単に調べてみた範囲と、少しばかり使ってみた経験で気がついたこの日本語入力ソフトの特徴を列挙してみよう。
(1)右の画像で紹介するが、このソフトはATOKIMEに比べるとプロパティが非常にシンプルなこと、無料公開のベータ版のせいかもしれないが、シンプルなプロパティにもかかわらず、性能が良いというのが、このソフトの特徴の一つだろう。 (画像で三つのソフトのプロパティを引用してみた、上のGoogleバージヨンのシンプルさが目立つ)
(2)内包している変換語彙数が、圧倒的に多いことも特徴、試しにいくつかの和語でチェックしてみたが、ATOKIMEに比べて出てくる語彙数がはるかに多かった。「単語辞書はWebから自動的に生成しており、新語や専門用語、人名などを網羅的に収録した」そうだが、納得の内容だった。
(3)数文字入力すると、携帯のような用例が出てきたり、同音意義語がいくつかある場合にはその例が出てきたり、ATOKによく似た親切機能にも抜かりがないこともわかった。後発ソフトの有利さだろう。

 もう少し時間をかけて、いろいろなタイプの日本語入力に使ってみないと、本当の実力は分からないが、もし十分に使えるものだったら、次からのATOKのライセンスは不要になるかもしれないという予感をもった。Google日本語入力の参入で日本語入力ソフトがさらに進化してくれるとありがたい。


(追記)変換に出てこなくて、どう読んだらいいのか分からない難しい漢字を調べるとき、<手書き文字入力>とか<手書き文字パット>などという便利な機能があったのだが、Google日本語入力ではどこを探しても見つからなかった。おまけみたいな機能だが、時折使う機会があったのでこの点は一つ減点かな。