武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 インドツアーの食事

  インドでは、毎日お決まりのようにカレーを食べた。「インドにないのはカレーライス」という冗談があるが、強烈に辛いのからそれほどでもないのまで、多種多様なカレーの毎日だった。日本人向けに辛さ控えめだったのか、むしろ辛みが足りないようなカレーが多かった。
 恐れていた下痢には幸いかからなかったが、日本人が泊まるホテルでも、いささか食べるのを躊躇するような鮮度のものが出されたことがあった。カットされた生野菜や果物も、最初は警戒して食べなかったが、途中から平気で食べるようになったが何でもなかった。
 水の方も最初は歯磨きにもミネラルウォータを使ったが、すぐに蛇口からでる水に切り替え、飲みはしなかったが普通に使って何でもなかった。ある駅のキヨスクで購入したミネラルウォータから強い塩素臭がして飲めずに処分したことがあった。
 毎日のようにお米がでたが、さすがにすべてインディカ種、お粥にしてもさっぱりとして美味しく、チャーハンもさらっとしてなかなか美味しかった。毎回カレーをまぶして食べて、食事は口に合いまったく不満はなかった。アジアの食事はよく胃袋になじむ。

 食べ方は、ほとんどがビュッフェ方式(バイキング)と、ワンプレート方式だったので、インド料理のフルコースも食べてみたいと欲張りなことを考えた。いささかインドのカレーを食べ過ぎたので、帰国して初めて食べたのは、行きつけのそば屋のカツカレーだった。カツカレーを食べながら、この国に帰ってきたことを実感した。