武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 東伊豆の河津桜


 8日から2泊3日の日程で、伊豆の温泉へ行ってきた。1日目と3日目は移動日にして、中1日は宿の近くの河津桜まつりに出かけたが、あいにくの二分咲き程度、駐車場の係りの叔父さんは申し訳なく思ったのか「さくら祭りは、始まったばかりなので、今日は下見と言うことで見ていってください」と言い、原木の方が咲きが早いので見に行くように勧めてくれた。満開になるのは20日過ぎの下旬頃だと言う。
 川沿いの桜並木は、二分咲き程度、人出は多かったものの、皆少し残念そうな表情だった。確かに原木は三分咲きから五分咲き程度まで進んでいて河津桜の醍醐味を少し味わうことが出来た。原木を見た帰り、細い路地をぶらついていたら、町内の会員専用温泉小屋を見つけた。さすがに温泉の町、町民だけの専用温泉には感心した。周りの水路に温水を排水するせいか、小川沿いの河津桜ははるかに開きが良かった。意識的に植えたのか、菜の花の黄色と桜の濃いピンクが隣り合い、気持ちの良い散歩コースになっていた。
 桜並木は車を通さない自転車と人だけの遊歩道になっており、売店がたくさん並び華やかな雰囲気に包まれていた。土日や祭日になると、歩きにくいほど混雑すると地元の人が言っていた。一足早い春の訪れは、何となく心をうきうきさせる、気持ちの良い情景だった。(右の画像は、河津桜の原木、この一本から次々と接ぎ木してクローンを増やしていったらしい、下の画像はその花びらのクローズアップ、一足早い春の気分をどうぞ)