武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 世界のお墓(墓マイラー巡礼)というサイト紹介


ネットサーフィンをしていて、またまた面白いサイトに遭遇した。題して「世界のお墓(墓マイラー巡礼)」、『世界恩人墓巡礼』というサイト名から分かるように、過去から現在までの様々有名人の墓に詣った記録集。URLは次の通り。
http://kajipon.sakura.ne.jp/haka/haka-con.htm
「文芸ジャンキー・パラダイス」という幅広いジャンルをアップしているサイトのコンテンツだけれど、1500人を越える古今東西の墓のデータが凄い。世界恩人墓巡礼の解説文に次のようなフレーズがあった。引用してみよう。

お墓は既に他界している相手に最も近づける場所。墓とはいえ直接本人に御礼を言えるなんて、これほど嬉しいことはない。墓前ではいつも圧倒的な感動に包まれる。生活感がなく、どこか架空の人物として感じていた教科書の中の偉人たち。自分の小ささを思うと、坂本龍馬のように視野の広い人間がこの世に実在したとは思えない。しかし、生きていたから墓があるのだ。墓石を触ったり、土にそっと手を置くと、彼らが本当に存在したという事実が全身に流れ込んでくる。そして心の底からのありがとう」を伝えた時、人生が一歩前に進んだと強く感じる。

私的なことになるが、私の父も母もすでにこの世にはいない、祖父や祖母達も同じ。墓参りに行きその前に立つと、日頃忘れていた生前の記憶が堰を切ったように溢れ出てくることがあり、このサイトの管理人の言っていることは分かる気がする。
膨大な画像の中から、気になる人の墓を捜し見てみると、故人に対する遺族や関係者の想いを目の当たりにして、画像ではあるがなにがしかの感慨が胸をよぎる。お墓の画像だけでなく生前の業績の一部が引用されており、管理人の故人への想いが伝わってくるいいコンテンツに仕上がっている。
簡単には行けない外国にある墓が多いので、気になる人がいたら是非検索してみて欲しい。私はこの管理人のお墓への一途な想いに気持ちを動かされた。それにしても、この管理人の間口の広さというか、関心の広がりは半端ではない、古今東西、とんでもない数の有名人のお墓を探り当ててお参りに行っている。驚くべき偉業と言いたくなるほどである。