新たな生活空間の構築(21)
《ゲストルームのある住居》
山荘のリスク評価などという話題を続けてしまい
雰囲気が重苦しくなってしまったので
ここらで少し明るくて軽い話題に方向転換してみたい。
今度のテーマはゲストルーム(客間)
親しい友人を宿泊つきでお招きできる空間。
(右の画像はゲストをお泊めする8畳、家具はなにも置いてない和室)
山荘の内部がすこし片付いてきたので
月に一組くらいずつ気の置けない友人をお招きして
第二段階にすすんだ老後生活の見物がてら
賑やかな一泊旅行を楽しんでもらっている。
これがしみじみとしてとても楽しい。
田舎から首都圏に出てきて生活するようになって
住居にゲストルームをつくる余裕などなかった。
親戚や友達を数日お泊めしたのは
用途が決まっている別の部屋を片付けて用意した
にわか仕立ての客間だった。
親しい友人たちの住まいも皆同じようなもの。
我が家では寝泊りの心配をかけないように
多くの場合近くにあるホテルを予約して友人宅を訪問した。
部屋数に少しゆとりのあるセカンドハウスを入手したので
早い段階でゲストルームを作ることに決め
その部屋だけは空けておくことにした。
自然好きの友人が多いので
寝具は特に準備せず
かさばるマットレスだけは準備して
季節に合ったシュラフを持参してもらうことにしている。
飲むのが好きな人はアルコールを持参
お菓子が好きな人は好みのスイーツを持参
食欲の旺盛な人は食料を持参
都会生活ではやりたくても不可能な<やりたかったこと>がある人は
その夢を実現するためのツールと夢を持参
山の中で楽しい一日を過ごしてもらおうという趣旨。
今までのところゲストの<やりたかったこと>のおかげで
高齢のホストは楽しい時間を共有させてもらっている。
我が山荘は一言で言うなら屋根と壁のあるキャンプ場
自然以外なにもない所なので
ネオンの輝きと雑踏がお好きな方には
おそらく寂しくてどうしようもない所だろう。
だが、自然の中でなにかやってみたいことがある人には
そのことを実現できる可能性の空間となることを老ホストは願っている。