武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(32)


《厳冬期の暖房器具について》

赤城山荘の寒さは厳しいので
用意した暖房についてふれておきたい。


直接身体に接して暖めるものとして
作り付けの掘り炬燵、建物に付設されていたもの
発熱器具だけは古いので省エネ型の新しいものに買い換えた。
寝具を暖めるものとして電気毛布を手に入れた、
初めて使用するのだがこれは快適、早朝の冷え込みも怖くない。
それと現住所で以前に購入して仕舞い忘れていたものを
掘り出して持ち込んだホットカーペットをゲストルームへ。


部屋の空気を暖めるものとして
工作室に薪ストーブ。
ゲストルームには古いアラジン石油ストーブ。
過ごす時間が多いリビングには古いコロナの石油ストーブ。


今回話題にしたいのは古い二台の対流型石油ストーブ。
アラジン・ブルーフレーム・ヒーターは
70年代に耐震安全性を高めるためにモデルチェンジをしたもので
手持ちのアラジンは多分70年以降のもの、
我が家で処分されることもなく長年使われてきた現役の骨董品を山荘に持ち込んだ。
いったい何回芯を交換したか数え切れない。


もう一つは国産のコロナ石油ストーブSL−111
これも60年代に発売されデザインを若干手直しされつつ今なお売られ続けている長寿命商品、
2011年にロングライフデザイン賞を受賞している。
メーカーの宣伝では以下のような商品説明になっている。

暖気を対流させ広い空間を暖めると共に、
円筒形の本体全周から放たれる遠赤外線がストーブを囲む人々をやさしく暖める。
ストーブからこぼれる炎の明かりは、その周囲を温かみあふれる空間に演出する。
堅牢なボディと大型のハンドルを備え、室内での移動もしやすい。
通常は乾電池を使用する内蔵の点火ヒーターを使って着火するが、
乾電池がない場合にはマッチや点火用ライターでも着火できる構造のため、
災害時や非常時の暖房機としても活躍している。

我が家のコロナは着火装置が古いので
点火用ライターで着火している非常時暖房器具か(笑)。
(画像はジャンク品として格安で手に入れたコロナ)


構造的に面白いのは、ブルーフレームと違って芯が燃えるのではなく
暖められて燃焼筒のなかで気化した石油ガスが
燃焼筒の上部で燃焼するという単純だが巧妙な仕組み、芯はとても長持ちする。
全く燃焼音なしでおとなしく静かに燃えるのはアラジンと同じ、
広いリビングをたちまち暖める強い火力を考えればその燃費はなかなかのもの。


部屋を暖かくしてしばらくすると
越冬していたカメムシやカマドウマ、テントウムシ
アシナガバチなどがもぞもぞと動き出すことがある。