武蔵野日和下駄

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 新たな生活空間の構築(33)


《屋根と降雪対策》

二月に入って関東地方にも降雪の注意報がでるようになってきた。
関東平野の北限に位置すると思われる赤城山荘の雪が気になる季節になってきたので
雪対策にについてまとめておきたい。
(画像は冬木立が広がる山荘の雑木林)


山荘の屋根は前の持ち主が建てたままの状態である。
瓦は粘土瓦に釉薬を施したいわゆる釉薬
いぶしがかかっていないエナメル状の表面なので雪は滑りやすい。
しかも、雪止め瓦を設置していないうえに雨樋もなし、
シンプルな切妻構造なので降った雪は自身の重みで滑り落ちてしまう。


これは山荘の立地の特殊性に由来する。
豪雪地帯では雪止めも雨樋もない家が多いのは
豪雪から家や雨樋を守るため。
山荘では、軒下にカーポート、通路、植木などがなく
めったに人が通ることもなく、隣地との境界を気にする必要がないので
雪は自然に滑り落ちるにまかせても大丈夫なのである。
去年の2月14〜15日の記録的な豪雪では
周辺の農家のハウスや小屋が被害を受けた例が多かったが
山荘は全くの無傷だった。


雑木林に囲まれているので晩秋の落ち葉が凄い。
家屋の周りの地面にはびっしりと落ち葉が散り敷いている。
屋根に降った落ち葉を止める障害がないので全部地面に落ちてしまう。
森の中の別荘管理では、落ち葉で雨樋が詰まってしまうので
定期的に清掃が必要になるという話しを聞いたことがある。
わが山荘には、雨樋そのものがないのはそのためでもあるだろう。


では、降雪時の山荘暮らしはどうしているか
基本的には、降雪の予報がでている時には
現住所に閉じこもって山荘には行かないことにしている。
これも二地域暮らしの特権、不必要なリスク回避である。
降雪の後、何日か晴天の暖かい日が続いて雪が溶けた頃合を見計らって
恐るおそるサマータイヤのまま訪問してみる。
だから一度も雪景色に彩られた山荘は見たことがないのである(苦笑)。
林の木陰の一部や、家屋の北側の日の当たらないところに
溶け残った雪の僅かな残滓を見たに過ぎないのである。