武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(41)


《雑木林を愉しむその2》


山荘の雑木林が早春の日光と雨を浴びて
一斉に植物たちの活動が活発化してきたので
画像を中心にその様子を紹介しておこう。

まずは、スミレ、種類が沢山あるそうだけれど
何種類自生しているか分からない。
比較的日当たりのいいあちらでもこちらでも
いたるとこで咲いている。
かなりの群落を形成しているのもある。

つぎは、住人ご自慢のカタクリ
昨年はもっと沢山あったのだけれど
秋から冬にかけて、イノシシが
飢えをしのぐためにでんぷん質豊富な根を
あちこちで掘って食べたらしく
大きな群落があったところに大穴が開いている。
それでも、あちこちにちらばって
今年もけなげに咲き出した。
山野草は強い。

つぎは、イロハモミジの蕾、
秋になるとプロペラ型の種を飛ばすモミジに
愛らしいダークレッドの花が咲き出した。
梢の比較的高い位置で咲くので
気づきにくくて、知る人ぞ知る木の花。
垂れ下がっている蕾がひらくと
可憐なオシベとメシベが姿をあらわす。

木の種類は特定出来ていないが
かなりの高木の新芽、
雑木林のあちらこちらで
いっせいに芽吹きが始まり、
林の雰囲気が急に明るくなった。
芽吹きにも、早い遅いがあり、
のんびりといまだに眠りについたままのもある。

先日、まだ眠りに付いたままの木々の東側に
急にヒョウがふった後、美しい虹がかかった。
例年、天候が急変する一時期が過ぎると
本格的な春が来る。
そうなると雑木林の全部の木々が目を覚ます。