武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(42)


《二地域暮らしの足のこと》

しがない年金生活者に山林付きの山荘が買えたのは
立地が中山間地域の不便な場所にあるため価格が安かったから。
最寄の駅から2時間以上もかかり小学校は分校のいわゆる山間僻地。
移動手段としてはクルマかバイクなどの乗り物がかかせない。
クルマと運転免許がなければ暮らせない山村である、
今回はその暮らしの足となる免許の更新が話題。
(山荘を取り囲む林のヤマザクラが一斉に咲き出した、画像をクリックするとオリジナルサイズが表示できます)


年齢のため高齢者教習が義務付けられるようになり
先日、予約してあった教習所に講習を受けに行ってきた。
これまでの免許更新時とかなり意味合いが違ってきたので
その模様を記念に記録しておきたい。


受付のあと、8時半からほぼ3時間、
高齢者向けの別棟の教室に移動して講習がはじまった。
教官は高齢者教習の専任というだけあって
老人の交通事故に詳しくユーモアを交えた説明は
受講者の年齢に配慮した内容。
お話の後で見せられたのはお決まりのビデオ映像
高齢者にありがちな運転トラブルの事例説明、
所々、身に覚えのあるケースが出てきて
興味深く見させてもらった。
以上が交通ルールの再確認。


次は、運転する時の情報収集がほとんど視覚に依存していることから
機械を使った視力関連の検査
通常視力、夜間視力、静止視力、動体視力、視野測定
いずれも問題なく平均的な結果。
続いて、ブレーキとアクセルペダルの付いた
ゲーム機のような装置で運転適正検査。
この結果にはいささか問題があって、どうも反応が遅いらしく
「車間距離を多めに取り、割り込みされても気にしてはいけません」との指摘とともに
「気持ちにゆとりのある運転をしてください」というコメント。
疲れている時は、運転を控えろということだと納得した。


最後は、トヨタプリウスに乗車して教習所内のコースで運転教習
昔に戻って教習所乗りをこころがけ、ゆっくりと慎重に徹した安全運転。
コースを指示通りに走りまわりトラブルもなく
良好な運転ですと褒められて無事にすべての教習を終了。
これで、5年間無事故無違反だったので
警察署に終了証を持って行けば講習を受けなくても
今後5年間分の免許更新ができるようになった。


ということは少なくともあと5年、山荘と現住所との
二地域暮らしが愉しめるということ。
多分、現住所での生活の比重が少しずつ軽くなり
山荘でのんびりしている時間が多くなっていくことだろうが、
どちらか一方でだけ暮らすということにはならないような気がする。
山荘での自然豊かな趣味の時間も愉しいけれど
現住所での便利で友人に恵まれた生活が愉しいからである。
安全運転が二地域暮らしの要であることを肝に銘じておこう。