武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(58)


《二地域暮らしの経済》


現住所にしている所沢の自宅と前橋の赤城山麓の山荘
便利な住宅地と自然がいっぱいの山里
二つの地域を往復する暮らしをはじめて一年数ヶ月
このスタイルで生活してゆく上での経済性はどうなのだろう。
家計を担当しているツレからのネタ。


もちろん、当初の山荘購入と
最小必要限度の家電製品や生活備品などの
臨時出費はそれなりにかかった。
消費税が現在の水準になったばかりの頃だったので
時期が悪かったかなという思いもあった。
リタイアしてから10年近く経っていたので
久しぶりの大きな買い物が意外と楽しくて
ショッピングは庶民の娯楽だということを再認識した。
当初の生活備品の購入時期が過ぎると
日常的な日々の生活費に落ち着いてくる。
ある家計簿サイトの項目を参考にしてチェックしてみた。


01食費/家庭食、外食、嗜好品など/
→やや外食が増えた程度でほとんど変化なし。
02住居費/家賃、地代、管理費や共益費、家具、家屋・家具の修理、電化製品、火災保険料など/
→これは当然ながら増えた。臨時の不動産取得税や固定資産税などこれからも支出し続ける費用のほかに新に購入した家具や家電など、この項目の増加は不可避だった。
03水道光熱費/電気代、ガス代、水道料、暖房用の灯油など/
→二地域で暮らすので、基本料金その他、ある程度増えたけれど、一ヶ月間の使用量は、あまり変わらなかった。生活は原則どちらかしか使わないので、合わせてみるとこれまでと大体同じ位になるのは当たり前か。
04被服費/服、靴、アクセサリー、クリーニング代など/
→これは変化なし。
05教育費/学校・塾の授業料や教材費、参考書、文房具、学校のイベント参加費など/
→これも変わらず。
06教養・娯楽費/新聞・雑誌・書籍・電子書籍代、受信料、レンタルDVD、家族でのお出かけ費用、スポーツ観戦、習い事の月謝など/
→これも変化なし。
07交通・通信費/電車・バス・タクシー代、固定電話・携帯電話料、インターネット回線費、郵便の送料など/
→車で往復するする費用を別項目にすると、通信回線を設置していないので、これまでの携帯電話と同じで変化なし。
08医療・衛生費/薬代、医療費、医療保険料、介護費、バストイレ用品、洗顔・歯みがき用品、理美容代など/
→バストイレ用品、洗顔・歯みがき用品などを二箇所に置くようになった他は変化なし。
09お小遣い/個人の趣味・娯楽費、食費に含めない場合のランチ代、友人との交際費、食費に含めないコーヒー・煙草などの嗜好品代など/
→変化なし。
10交際費/プレゼント代、祝い品や贈答品、親戚やお客様との接待費/
→山荘に招待するゲストが現住所より目立って増え、その分愉しみが増えたことは良かった。
11車両費/ガソリン代、自動車保険料、車検・メンテナンス費などのマイカー関連費用/
→山荘と現住所を月何回も往復するようになったので随分増えた。この項目が最大の増加分だろう。
12税金・社会保険料/税金(所得税・住民税)や社会保険料(健康保険、雇用保険介護保険、厚生年金、国民年金)など/
→不動産取得税や固定資産税、新たな火災保険(検討中)など、この項目も確実に増えた。
13特別費/冠婚葬祭費用、耐久消費財(家具・家電・自動車ほか)の購入など、臨時で発生する大きな支出/
→新たな家電の購入などがあったので増えた。
14貯金の増減/預貯金の預入(振込や利子などによる増加を含む)、貯蓄型の保険、有価証券の取得など/
→一時的な出費で預金はがっくり減った。
15借金の返済/住宅ローンの返済、クレジット・キャッシング・ショッピングローンの返済など/
→できるかぎり借金はしない主義なので変化なし。


あまり詳細に二地域暮らしの会計を報告してしまうと
プライバシーがなくなってしまいかねないのでこの程度にしておこう。
山荘購入に必要な資金の捻出には苦労したものの
山里の家屋不動産の値段は大都市と比べると
驚くほど安いのでなんとかなった。
二地域暮らしを実行してみて
出費はそれなりに増えたことは増えたけれど
基本的には現住所での一地域暮らしとそんなに変わらない。
生活の質感については格段に向上したというのが実感、
退職後のライフスタイルとしてお勧めしておきたい。