武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(66)


《壁一面の本棚その3 読書室》

 収納能力を最大化した壁一面の本棚も、手の届かない天井までのものを作ると せっかく整理収納した蔵書の背表紙が見にくくなり、手に取るのが億劫になってしまう。これからますます高齢化がすすむことも考慮に入れて高さは、身長プラスαのサブロクベニヤの長い辺を上限にとどめることにした。そして、これまで使っていなかった北側の8畳洋間を改造することにした。

 単なる書庫は面白くないので、読書室の機能をもたせ、居住性も考慮に入れ、窓際に閲覧用のカウンターテーブルを設置してみた。電源コンセントをたくさん配置してパソコンを使いやすくした。読書には絵画以上に採光が大事なので、今後は照明の工夫をどうしようか考えているところ。

 あらかじめ雨戸が設置してある部屋なので、雨戸を暗幕代わりにして、日中でもプロジェクターでミニ上映会ができる第2シアタールームの機能も持たせることにして、天井から吊るした巻き上げ式スクリーンを設置した。ブックシェルフ型の小型スピーカーを埋め込み ある程度の音響効果も追加したいが、それは今後の楽しみ。(東側にスクリーンを付け、壁面には手が届く範囲に書棚を作りつけた)

 北と西に窓がある空間なので窓を断熱構造にすれば暖房効率がよくなり、厳しい厳冬期の防寒シェルターとして使えるのではないかとも考えている。山荘の空間は、敷地も家屋も広々としているのが取り柄、用途が定まらない無駄ともいえる空間が広がり滞在者の気分を朗らかにするのに貢献しているけれど、厳冬期だけがその広がりが寒さを助長、狭い現住所のコンクリートの穴倉に戻りたくなる。掘り炬燵の中のように閉ざされた狭い空間が暖房しやすく厳冬期の避寒場所として使いやすいのではないか。

 現住所で使っていたへたり気味のソファーを運び込み、床暖房代わりに古いホットカーペットを敷いて、この部屋だけは暖房効率の優れた石油ファンヒータを置くことにした。雨戸の断熱効果は意外に大きく、20度くらいに暖房していても、北側なのに結露しないのには驚いた。4シーズン使ってみないと使い勝手はわからないが、今はDIYの改造結果にほぼ満足している(自己満足・笑)。(北側の窓際に読書用カウンターテーブルを作りつけ、古いソファーを持ち込んだ。床にあるのはプロジェクターとブルーレイプレーヤ。下の画像は本棚の配置が分かる北側の様子)