武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

木登り事始 その4

スローライン収納バッグの工夫

 ロープを使った木登りでは、最初に目標とする木の枝にアンカーを架設するために地上からラインをつけた錘(ウエイト)を投げ上げて、最初の手がかり(足がかり?)とする。そのための道具一式をスローラインという。このスローライン一式(50mくらいの強くて滑らかなひもと300g前後の錘)が絡まないように収納し持ち歩くバッグをどうするかが今回のテーマ。50mもの紐を絡まないよう捩れないようバッグに収納するって意外と大変なこと。


 市販の商品には、折りたたみ式の便利なものが何種類かあり、地上で使うのに便利なように出来ていていくつかは愛用している。持ち運ぶとき小さく畳めて、木の下で開いて使うとき便利なように様々な工夫がしてありありがたい。それらの専用のものは値段が高いので市販の安価な折りたたみ洗濯物入れを使ってみたがそれでも十分に使えた。

 初心者の時期を過ぎると樹上での活動範囲を広げ、樹上でもスローラインを使って離れた枝にロープをかけ立体的に移動したくなってくる。その時、地上では使いやすかった収納バッグは使いづらくなる。ハーネスにぶら下げることを想定した商品もあるけれどそれも使いにくい。樹上でも使いやすい収納バッグはないかいろいろ試行錯誤してみた。

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小型ツールバッグを折りたたんだところ、紙皿でラインを押さえているので絡みにくい

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バックルを外して立ち上げたところ、紐を引いて紙皿とウェイトを取り出すと小型スローラインバッグになる

 目をつけたのは、ホームセンターで手に入る小型のポップアップツールバッグ、折りたたみバックルを外して自立させると地上でも樹上でもラインを収納しやすく、収納が済み次第自作の紙皿でラインを押さえこみバックルをはめてバネを折りたたむと、高さが低くなり可なり激しく動いてもラインが絡まず、パウチを固定しておけばクライミング時のアップダウンでも気を使わなくて済む。ハーネスに取り付けるのにも苦労しない。ポイントはバックの内径に合わせて切り取った紙皿と紙皿が落下しないように取り付けた細紐。このアイディアにたどり着いてから市販のラインキューブの出番が少しへった。