武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

木登り事始 その3

趣味(ホビー)としての木登り

 まず<英語類義語辞典>という素晴らしいサイトに英語でhobbyと表現されている語のきわめて的確な説明があったのでコピペさせていただく。以下太字ゴシックが引用。


 非職業的で、ある程度の技術や知識を要する少し専門的な「趣味」です。職業以外の時間の大部分を費やすほどの積極的な活動を指します。「専念」というニュアンスがあり、日本語の「趣味」の中でも取り分け「本当に好きなこと」「こだわっていること」「情熱を注いでいること」を指し、趣味というより道楽にあたります。
 スポーツや切手収集、栽培(ガーデニング)、絵画などが代表的です。履歴書に適当に書く程度の読書や音楽鑑賞は hobby には含まれません。また hobby は非職業的活動ですが、実益を兼ねている場合も多数あります。


 私のやっている木登りは、趣味としての木登りだが、どんなことをやっているのか自分自身や人に説明するには、英語で言うところの趣味hobbyにあたることが分かってもらえれば、とてもシックリする。非職業的で、少し専門的、道を楽しむという本来の意味の道楽にあたり、実益も兼ねているというのもぴったり。

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ハーネスにつなげた複数のロープが行動の自由と命を守っている、腰に実益用のノコギリを下げている(笑)

今のところ、ロープを駆使する木登りは大きくは二通りに分かれており、レクリエーションとしての木登りと仕事としての木登りがある。レクとしての木登りは、子どもからお年寄りまでの幅広い年齢層を対象にしてツリークライミング体験などのイベントが企画されている。仕事としての木登りは、林業や造園業の作業領域の新しいオプションとして普及がはじまっている。


 両者の違いは、安全に対する考え方の違いに良く現れている。レクとしてのツリクラの安全性は、イベントに参加するどんな参加者がいかなることがあっても危険なことにならないように、周到に配慮した至れり尽くせりの安全性を追求している。限りなくリスクをゼロに近づけたシステムと言って良い。


 仕事としての木登りは、ロープワークと呼ぶのがふさわしい。仕事であり労働であるので最低限でも労働安全衛生規則に従わなければならず、使用する道具類の命に関わる重要部分PPEは、製造メーカーの安全保障と法的な安全規格をパスしていることを条件とする。チームとして就業することが多いので、ルール厳守の世界でもある。場合によってはリスクを承知で取り組むミッションもありうるので、リスクマネージメントの徹底が求められる厳しい世界である。


 私のホビーとしての木登りは、レクとワークの間を揺れ動いており両方の領域にまたがっていることもあり、若干のリスクを取りながら真剣な楽しみを味わい植栽管理の実益も兼ねている。