武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2005-06-06から1日間の記事一覧

 「ぼくがとぶ」佐々木マキ(普及版こどものとも11福音館書店)20数年前の今なお色あせない傑作絵本 <言葉で絵本を読み解く試み>

月刊漫画ガロに時々登場するようになって佐々木マキの描く、漫画のようなそうでないような奇妙な絵が好きになった。杉浦茂を彷彿とさせる奇妙としか言いようのない線の造形が面白く、ストーリーらしいストーリーのない絵の展開が、劇画氾濫の当時、ぎすぎす…