武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

(写真は住宅街の舗道脇で見つけたホトトギス、数少ないこの時期の街の彩り、撮影10月16日)

toumeioj32005-10-16

 昨夜からの雨が降ったり止んだり、秋の雨が街をぬらし、着実に夏の熱を吸収してゆく。昼前に図書館へ行き、航空公園を散歩した。若者達がフリーマーケットを開いていたのでひやかして歩いた。園内の広葉樹は色がくすみ、紅葉の準備をはじめている。ipodチャイコフスキーのシンフォニー6番を聴きながら、少しずつスピードをあげて汗ばむ身体に初秋の風受けながら1時間ほど歩いた。日曜日なのに天気がぐずついているせいで人出がいつもより少ない。
 永井荷風の「断腸亭日乗」全七巻をネットショッピングで購入、なんと5500円だった。届いたものを見たが、読んだ形跡がない。保護用のパラフィン紙がついたままだった。古書店に引き取られる前は、どこにあったのだろう。発行は昭和55年(1980年)だから、今から25年前、長い間どこに眠っていたのか。書物には書物の時間の過ごし方があるのだろう。最近、古書を北海道や九州のショップから買う機会が増えた。ネットショッピングの恩恵。