武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 これは野菜か果物か?(画像は今年の7月頃の近所の果樹園のイガグリ坊主)

toumeioj32005-12-24

 我が家の子どもが小さかった頃、小学校の社会科か何かの時間に出た疑問を家に持ち帰り、家中で話題になったことがあります。この問題は家族中のちょっとした話題になったことを覚えています。この話題は、その時以外にも、何度か話題になったことがあるので、時々話題に上るテーマではないか。
 具体的には、ほとんどの果物や野菜は分類に困らないのですが、大人が考えてもはたと困ってしまうような難しいものもある。例えば、「スイカ、イチゴ、メロン、ウメ、クリ、キノコ、タケノコ」など、どちらなのか迷わされる代表的なものではないかと思います。二つに分ける二分法には、分け方によってどちらともいえないものが出てくるのは仕方ないのですが、面白いので少し遊んでみましょう。
 まず、分類方法ですが、次のようないろいろな分け方があるようです。
①木になるのが果物、そうでないのが野菜・・・この分け方だとスイカ、メロン、キノコ、タケノコが野菜、イチゴはバラ科の植物なので果物。
②多年生が果物、1年生(その年で生育と収穫が終わる植物)が野菜・・・この分け方だとスイカ、メロンが野菜、イチゴは多年生なので果物、キノコ、タケノコはどちらでもない。
③甘いものが果物、甘くないのが野菜・・・この分け方だとキノコ、タケノコ、ウメが野菜、スイカ、メロン、イチゴ、クリは果物になる。甘くないスイカやメロンはどうしよう。
④生で食べるのが果物、火にかけたりドレッシングなどで食べるのが野菜・・・この分け方だとウメ、クリ、キノコ、タケノコは野菜になる。
⑤種を食べられないのが果物、種ごと食べるのが野菜・・・不思議な分類を思いつく人もいるんだなと感心します。
⑥ビタミンの含有量で決めると言う考え方もあるそうですが面倒くさいですね。
 ちなみに、農水省は、
「一般に、野菜とは食用に供し得る草本性の植物で加工の程度の低いまま副食物として利用されるもの」としています。生産者、消費者、研究者、流通業者などなど、取り扱う立場によって、分類の仕方が変るようです。あまり厳密な答えは求めない方が利口かも知れませんね。