武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 統計から見たこの国の自殺について(画像は世界の自殺率マップ)

toumeioj32006-01-11

 この国の自殺について、98年以降ずっと3万人を越え交通事故死者数の2倍以上の驚くべき記録を更新している。このてのニュースを時折見聞きして心を痛めてきた。先日、ふと調べてみたところ、社会統計の素晴らしいサイト「社会実情データ図録」をみつけ深く考えさせられた。自殺について気になったことを同サイトのデータをもとに考えた。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/
 ①まず世界の人口10万人に対する自殺率統計、この国の位置づけは凄い。一位ロシア、二位ハンガリー、三位ウクライナ、四位日本、社会主義崩壊の悲劇の中に燦然と輝いている先進資本主義国。これは凄いこと。

 ②世界自殺マップを見ても、この国の人々が置かれている過酷な状況に心が痛む。(右上の世界地図を参照)
 ③年齢別の自殺者数をみて唖然とする。60歳以上の高齢者数の多いこと、これは事実上の社会的な老人廃棄現象といえまいか。

 ④自殺者数と失業者数を対比すると、そのグラフの類似に驚く。失業が自殺の引き金になることがいかに大きいかよく分かる。

 私はこれらのグラフを眺めていて、この国に生きていることがつくづく怖くなった。社会的弱者が生きるのにもう少し優しい国にできないものかしら。