武蔵野の特異気象、関東だけ春の陽気（画像は航空公園の菜の花）

　関東の片隅に暮らしていて、時々この地域の気象が不思議に思えることがある。今日がまさにそんな一日。全国的に北よりの風が吹いて、各地で冬に逆戻りしたような天候となりあちこちで雪もちらついたというのに、武蔵野のこの一帯は気温が１５度を越えるポカポカ陽気、花見時のような暖かさだった。午前中散歩に出たが、航空公園は陽気に誘い出された沢山の家族連れでにぎわっていた。公園の中ほどにある菜の花畑には、ミツバチたちがわずかながら蜜を集めに来ていた。昆虫の感受性は本当に敏感。
　関東は地形的に、北側を北アルプスの山々にブロックされて、北からの季節風を遮っている。冬の間安定した晴天が続き、ほとんど雪が降らない。西側は南アルプスに遮られて、西からの季節風も勢力を著しくそがれてしまう。天然の大きな衝立に守られているような感じすら受ける。今日は、そんな武蔵野に住む者のありがたさを実感しながら散歩を楽しんだ。