武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 17年度の主な年齢の平均余命(7月25日発表)(画像は先月スイスのハイキング道で見かけたアザミのような花、花弁に小さな虫が来ていた)

toumeioj32006-07-26

 厚生労働省が今年度の平均余命を発表した。この国の平均寿命は、相変わらず世界のトップクラスを維持しているようだ。国際比較を見てみると、80歳を越えている国が多数あり先進国と言われている国では大した違いはないことが分かる。だが、南アフリカのように50歳代の国があるところを見ると、統計数字を持たない国の分を含めて、やはり途上国で誕生する命の厳しさが胸に迫る。
 この国の場合、定年をむかえる60歳の余命が男女ともに22年ある。65歳で残り18年。一応これを一般的な老後の歳月と考えると、これが長いといえばいいのか短いといえばいいのか。老年学の本を読むと、中間の75歳辺りを境にして、前半が比較的元気な前期老齢期、次第に老衰が進行する後半の後期老齢期に分けられるようだ。
 これを目安にして、老齢期をどのように生きるか、今後、大量の団塊の世代がこの老齢期に差し掛かってくるので、社会学的な興味の対象となり、いろいろな議論が出てくるようになるはず。まずは、老齢前期を過ごす元気なお年寄りが何をしでかすか、わくわくして待つことにしよう。
 私の場合、新たな収入の道となるようなフルタイムの職業に就くことだけは、金輪際やらないことに決めたので、年金と僅かな蓄えが、生活を維持する元手。少ない支出で出来るだけ満足のいく楽しみを見つけようと日々工夫と努力を重ねることのなるが、これがけっこうな楽しみとなっている。
 さて、厚生労働省のデータは以下のサイトに公表されている。是非、ご覧になって、いろいろな想念がわいてくるのを楽しんでみてはいかが。http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life05/index.html