武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 春の日の退職者の週末

 退職して1年、方々へ出かけてみてつくづくと思い知ったことは、土曜日曜は現役の休日だということ。とにかくどこへ行っても人出が多い。賑やかなのが好きな人はいいが、静かで落ち着いた方がいい人には、いささかくたびれる。従って、退職者は、休日は自宅に引きこもるという仕儀にあいなる。
 多分、昨日今日と桜が見ごろの週末なので、桜の下は、きっと大層な人出だろうということで、自宅の書庫の整理に精を出すことにした。気分転換に、ほぼ八割の開花を見せている自宅前の桜を写してきた。何年か前、一斉に剪定され丸坊主になってしまったのが、よくぞここまで回復したものと、エネルギーを自前で調達している植物の強さに脱帽。

 肌をなでる程度の春のそよ風に吹かれて、かすかに枝をそよがせて豪華に咲いてくれている。後数日で満開となり花吹雪となって散り始めるのだろう。何時見ても、今年の桜が、毎年、一番美しいと思うから不思議だ。