この時期、標高1000mあたりに生えている
カラマツの森が一斉に紅葉する。
12月になると、紅葉したカラマツの針葉が地上に降って
ふかふかした落ち葉の絨毯となる。
その頃の出来立てのカラマツの絨毯の歩き心地は素晴らしい。
裸足になって駆け回りたくなる。
紅葉したカラマツの森に入ると、
視界全体が、渋みのある黄色に染まり、
豪華な黄色いドームに閉じ込められた気分になる。
耳を澄ますと、
沈黙の底へかすかな音をたてて
カラマツの針葉が降り積もる音が聞こえる。
北国の雪が深夜に降り積もる音を思い出す季節感の響き。