『家庭でできる愛犬のしつけ20の基本』 前田勇太郎&NHKペット相談プロジェクト著 (発行日本放送出版協会)
街を散歩していて気づくことだが、最近、犬を連れている人が非常に多い。そしてよく見ると、何故かどことなく連れている犬の雰囲気と連れている人の雰囲気が、似ているのだ。場合によっては、お顔までが似ていてニンマリしてしまうことが時々ある。あれは不思議だ。
外国を旅行していてもよく犬を連れた人に会うが、犬同士吠えあったり喧嘩したりする場面には出会ったことがない。特に、ヨーロッパではそうだった。ところが、この国では、犬を連れた人同士がすれ違う時、猛烈に吠えあってびっくりするような場面によく出くわす。あの違いは何なんだろう。概して、ヨーロッパの犬の方がしつけがいいような気がする。地面を見ると、ワンちゃんの落し物はヨーロッパの方が多い。この国の方が少ない。始末するのは人間なので、人間のしつけはこの国の方がいいのだろうか。
エジプトの犬は、なぜか皆ストレスのないのんびりした顔をしていた。放し飼いの犬が、いたるところでウロウロしていたが怖くはなかった。
今回は、あるバザーで分かりやすい素敵な犬のしつけの本を入手したので紹介しよう。内容は、写真と少ない文章で簡潔に、しつけのノウハウを解説してあるので、子どもが読んでもすぐに実践できそうなほど。DVDが付いているので、家族全員で見ながら、合図などを意思統一しながら、協力して取り組みやすいようにできている。内容も、必要最小限の20項目なので、この程度なら誰でも全部に取り組めそう。やさしく分かりやすいのが、本書の最大の特徴。
犬の写真があまりに可愛いので、読んでゆくと、犬を飼いたくなってくるのでチト困った。集合住宅住まいなので、犬を飼えないため、しつけの良い社交性のある余所の犬をかまって我慢することにしている。それにしても、石垣島で散歩を途中まで一緒したわんちゃんの人懐っこくて可愛かったこと。
内容がよくわかるので、目次を引用しておこう。
[Part1 選び方と迎え方]
犬種の選び方 子犬の選び方
1、子犬を迎える準備
[Part2 日常のしつけ]
2、トイレのしつけ 3、一緒に遊ぼう 4、かんではダメ!
(おもちゃコラム)
5、体にさわろう 6、主従関係その1 7、主従関係その2
8、首輪とリードをつけてみよう 9、屋外に出てみよう 10、散歩に出よう
(お散歩コラム)
[Part3 基礎の基礎(オビディエンス)基本の合図]
11、スワレ 12、オイデ 13、ハウス
14、フセ 15、マテ
[Part4 困つたを直す]
16、むだ吠えはダメ! 17、あまがみはダメ! 18、クリッカーを使ってみよう
[Part5 犬との生活をもっと豊かに]
19、車に乗ってみよう 20、ドッグランで楽しむ
(日ごろのお手入れ)