武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 武蔵野の片隅で育てる唐辛子

 仲間と一緒に借りている畑に5月頃、「島唐辛子」と「ハバネロ」の苗を植えたのが、何本か無事に成長し、やっと収穫できるようになってきた。いつ頃からか、辛いものが好きになり、食卓にいつも辛い物を欠かさずに置くようになった。辛い物好きがついに栽培に行き着いた。 (画像の右側が<暴君ハバネロ>、左の小さいのが島唐辛子、激辛らしい色になって見えるのがオカシイ)
 沖縄旅行で味をしめた「コーレーグースー」を再現したくて、島唐辛子を植えてみたのだが、苗は大人の腰よりも背が伸びて、武蔵野の地でも十分に元気。ハバネロの方も、青々と葉を広げ枝が垂れそうなほど実をつけている。沖縄産とメキシコ産ながら、意外と武蔵野の土地とも相性が良いもかもしれない。
 焼酎漬けにして、何カ月後にか食卓に登場するのが楽しみ。
 さっそくハバネロを薄切りにして味噌汁に浮かべてみた。用心して薄切り1枚味噌汁にくぐらせただけで、ほんのりピリッとした辛みが出たから凄い。生なのでスッキリした透明な細い針のような微かに痛みを伴った辛味、たった1個でも半月は楽しめそう、ハバネロの辛さは本物。
 炒めものなどにこっそり忍ばせて、出来上がったら取り除き、辛さだけを残しておくと、面白い味を演出できそう。正体の不明の刺すような辛さ、それを美味しいとわかる人にしか勧められない。ただし、これまでに経験したことのない強烈な辛さなので、適量の判断が非常に難しい、隠し味程度のつもりが激辛になってしまう場合もあるので、味見しながらほんのすこしずつ使ったほうが無難、乾いた感じの爽快だが痛みすら感じる素晴らしい辛さ、辛い物好きは一度お試しあれ。