武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 身近な川の一斉調査2009


 今日は、身近な川の一斉調査に行ってきた。住まいの近くの砂川堀と呼ばれている、可哀想なほど都市化してしまった小川で、気になる4カ所の河川水をサンプリング、周囲の自然環境をチェックして、市内の協力校に集合、採取した水の水質調査をするという恒例の年中行事。 (画像は、市内の高校の化学実験室に集まって、水質調べをしている市民たち)
 現在では、環境に負荷をかける化学物質が増えすぎて、見た目では環境汚染をチェックすることができなくなってしまった。そこで、全国で、住民の手で水質を調べ、河川が汚染されているかどうか、見守って行こうという運動の一端に参加している。
 調査用紙を見て驚いた。<第21回>となっているではないか。私などが仲間とこの活動に加わったのは10年ほど前だったが、はるかにそれ以前から、まだ全国的な運動になる前から、川を愛し見守る活動が始まっていたのだった。
 調査項目は、気温水温の他に、pH(水素イオン濃度)、EC(電気伝導度)、COD(D)(化学的酸素要求量)、COD(化学的酸素要求量)、NO2-N(亜硝酸態窒素)、NH4-N(アンモニア態窒素)、透視度など、簡易測定キットを使って調べている。測定結果は河川ごとに集約され、私たちの地域ではまとめの報告集会と集録がまとめられ、流域全体の概況が分かるポスターが毎年作られている。
 最近の報告集会の傾向としては、環境指標だけでなく、それぞれの川で生きている川魚などの生物の報告に焦点を当てており、川が生き物の多様性を保証する生存空間であることに改めて気付かされる内容になってきており、報告も楽しみとなっている。