武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 狭山丘陵の湿地


 昨日、狭山丘陵に不法投棄されたままの残土山周辺の水質調査で、早稲田大学所沢キャンパス内に拡がる大きな湿地に入る機会があった。自然豊かな谷間の、水田の耕作放棄地が時の経過と共に、元の湿地に戻ろうとしている有様が、何とも言えず気に入った。
 大学の敷地内なのでしっかりした柵にによって保護されており、自然そのものの回復力により、原状に緩やかに戻ろうとしている様に目を瞠った。多様な動植物が寄り集まり、本来の湿地帯の豊かさを取り戻しつつある。 (画像をクリックしてオリジナルサイズで見ると少し雰囲気が伝わります)
 立派な観察用の木道が敷設されており、あいにくの雨の天候だったが、しばし、気持ちの良い散歩を楽しみながら移動した。今は、秋から冬への淋しい季節だが、新緑の頃のむせかえるように命が沸き立つ時期に、是非もう一度ここに来てみたいという気がした。 (下の画像は湿地帯の奥の行き止まりの辺り、大きな画像で見てほしい)