武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 オナガの巣


 6月19日の記事に、オナガの巣立ちのことを書いた。そのニセアカシアの茂みの中にしつらえてあった古巣が、紅葉から落葉へと季節が移り変わり、遮る茂みがなくなって、周りから見えるようになってきた。
 枝の形を上手に使用した、住み心地の良さそうな安定感のある立派な巣になっている。少なくとも4羽以上が無事に孵ったらしく、初夏の頃騒がしい鳴き声が響き渡っていた。餌をくわえて行ったり来たりしていた親鳥の姿が健気だった。雨が降ると親が卵の上に被さり、雨よけの屋根の代わりをしている姿を想像してみた。
 春になったらまた古巣に戻ってきて、再利用するかどうか。来年の春の楽しみが一つ増えた。